Windowsでは、ファイルを削除した場合、ファイルの情報のみが削除され、実際にハードディスクなどの記憶媒体上には新しいデータがファイルを上書きするまで、データが残されています。したがって、ハードディスクが盗まれた場合、専用の復元ツールなどで削除したファイルが復元でき、データが漏洩するリスクがあります。

Secure Wipeは、Windowsデバイスでファイルを完全に削除し、データが回復されないようにする機能です。
SESのプロファイルで、「Secure Wipe permits users to Wipe a file」オプションを有効にして、データの上書き回数を指定することができます。上書き回数が多いほど、ファイルの回復が困難になります。
このプロファイルを、展開済みのデバイスに設定することで、クライアントデバイスのSecure Wipeが有効化されます。

Secure Wipeの設定は、クライアントデバイスでも有効化ができます。
SecureDocコントロールセンターを起動し、管理者ユーザーでログインします。メニューの[オプション]―[全般]を選択して、「Windows Explorerコンテキストメニューで[ファイルのワイプ]オプションを有効にする」を有効にします。
[OK]をクリックして設定を保存することで、デバイスにてSecure Wipeが有効になります。

Secure Wipeを有効にすると、Windowsエクスプローラーの右クリックで表示されるコンテキストメニューで[SecureDoc消去ファイル]オプションが使用できるようになります。

[SecureDoc消去ファイル]オプションを選択すると、以下のメッセージが表示され、「はい」の選択で、SecureDocのSecure Wipe機能が実行され、ファイルが完全に削除されます。
ファイルは「ごみ箱」にも保存されず、完全に削除されます。これを実行する前に完全にファイルが不要であることを確認してください

 

Secure Wipe機能は、Program FilesやWindowsのシステムフォルダには適用されません。 共有フォルダ、リモートドライブなどのファイルにも適用されません。これらのファイルは、共有をホストしているサーバ、または、リモートドライブなどから削除する必要があります。 KB 000001877